土用とは?2026年の土用の期間と季節の変わり目の過ごし方

この記事の結論
土用は夏だけでなく年に4回あり、四立の前およそ18日間を指します。2026年の秋土用は10月20日から11月6日。4つの期間の一覧と、この時期に向いていること・急がなくていいことをまとめました。
土用は立冬の前の十八日間を指し、2026年なら10月20日から11月6日がそれにあたります。しかもこれは年に一度きりではなく、春夏秋冬それぞれの終わりに置かれた四回のうちの一つです。夏の丑の日だけが土用だと思われがちですが、暦の上ではもっと広い仕組みになっています。
階段をのぼるとき、階と階のあいだには必ず踊り場があります。段が続いているわけでも、次の階に着いたわけでもない、向きを変えるためだけの平らな場所。土用はその踊り場に似ていて、前の季節でもなければ次の季節でもない、切り替えのための十八日間として置かれています。
ここでは、2026年の四つの土用がいつなのか、なぜ季節の境目にこの期間が置かれたのか、そしてこの時期に向いていることと急がなくていいことを、順に見ていきます。
📅 土用は年に4回ある
土用は、立春・立夏・立秋・立冬という四つの節目(四立)の直前に、それぞれおよそ18日間ずつ設けられています。土用が明けた翌日が四立にあたるので、土用の最終日は季節の最後の一日ということになります。
2026年の四つの期間は次のとおりです。
- 冬土用 1月17日ごろ 〜 2月3日
- 春土用 4月17日ごろ 〜 5月4日
- 夏土用 7月20日ごろ 〜 8月6日
- 秋土用 10月20日 〜 11月6日
秋土用が10月20日から11月6日になるのは、2026年の立冬が11月7日だからです。18日をさかのぼった地点が入り口になるので、立冬の日付が動けば土用の入りも一緒に動きます。冬土用の終わりが2月3日なのも同じ理屈で、翌日の2月4日が立春にあたるためです。年の切り替わりについては立春で年が変わる仕組みで詳しく扱っています。
うなぎで知られる「土用の丑の日」は、この四回のうち夏土用の期間に入る丑の日を指したものです。暦の上では丑の日が特別なのではなく、夏土用という区間があって、その中の丑の日に習慣が結びついた、という順番になります。
🌾 なぜ季節の変わり目に置かれたのか
土用という名前は、五行の「土」から来ています。五行では木・火・土・金・水の五つで世界の巡りを説明しますが、季節は春夏秋冬の四つしかありません。木を春、火を夏、金を秋、水を冬に当てはめると、土だけが行き場を失います。
そこで土には、季節そのものではなく季節と季節をつなぐ役割が与えられました。四季それぞれの終わりに18日ずつ土の期間を差し込むと、四回で合わせて72日。木火金水がそれぞれ受け持つ日数とほぼ同じ長さになり、五つの気が均等に一年を分け合う形に収まります。
土が転換を受け持つと考えられたのは、地面の性質から連想されたものだと言われます。種を受け取って芽を出させ、枯れたものを受け取って次の土に戻す。何かが終わって何かが始まる場所には土がある、という発想です。
そのため土用は、吉でも凶でもない中間の期間として扱われてきました。前の季節の気が薄まりきらず、次の季節の気もまだ整っていない。体調を崩しやすい時期として語られるのも、この不安定さを前提にした見方からきています。
季節の名前がついていない18日間なので見落とされやすいのですが、暦の上ではきちんと持ち場のある区間です。「土用の入り」「土用明け」という言い方がいまも残っているのは、始まりと終わりのはっきりした期間として扱われてきた名残でもあります。

✅ この時期に向いていること
踊り場でやることが向きを変える準備であるように、土用の18日間は片づけと棚卸しに向いた時期だと考えられてきました。新しいものを立ち上げるより、いま抱えているものを整理して数え直す。そういう作業に時間を使うと、次の季節に持ち越すものが軽くなります。
具体的には、こんな使い方があります。
- 使っていないものを手放して、置き場所をひとつ空ける
- 続けるか迷っている習慣や契約を、この期間中に判断する
- 次の季節に着るもの、使うものを先に出しておく
- 予定を詰め込まず、空白の日を意図的に残す
予定を減らすというのは消極的に見えますが、季節の変わり目は気温も日照も動く時期です。体力の余白を残しておくと、立冬なら立冬の入りに合わせて動き出せます。秋土用であれば、10月20日から11月6日のあいだに冬支度を一段ずつ進めておくイメージです。
区切りをつけたいことがあるなら、この期間はむしろ好都合です。終わらせる作業と始める作業のうち、終わらせるほうを土用に寄せておくと、四立の日を新しいものの初日として使えます。
反対に、ここで予定を詰め込みすぎると、次の季節の入り口で息切れしやすくなります。踊り場で全力疾走しても階段が始まるまでは高さが稼げないのと同じで、走り出す日を四立に合わせておいたほうが力が乗ります。
🚫 急がなくていいこと
土用のあいだは土いじりを避ける、という言い伝えが古くからあります。地面を掘り返す作業、大きな移動、家の着工など、土に手を入れる行為をこの期間からずらす慣習で、土の気が動いている時期にそこへ触れないほうがよい、という考え方が背景にあります。
ただしこれは吉凶を断定するものではなく、伝承として受け継がれてきた目安です。実際、避けきれない場合のために「間日」という例外が用意されています。土用の中でも十二支で定められた日は土の気が休むとされ、この日は避ける対象から外してよいという扱いになっています。間日の決まり方は季節ごとに違うので、日取りを気にするなら暦で確認するのが早道です。
現実には、引っ越しも工事も相手のある話ですから、期間を外すこと自体が難しいこともあります。そういうときは、日取りを動かすより準備の密度を上げるほうが実際的です。日取りの選び方をもう少し知りたい方は六曜の意味と使い方もあわせてどうぞ。
むしろ土用に控えたいのは、勢いだけで決めてしまうことのほうかもしれません。気の入れ替わる時期は判断がぶれやすいので、大きな決断を一気に片づけるより、材料を集めて四立を過ぎてから決める。そう構えておくと、あとで見直す手間が減ります。

💬 神の占い編集部より
編集部でも、季節の企画は土用の入りを目安に組み替えています。10月20日から11月6日のような区間をカレンダーに置いておくと、次の季節の準備をどこから始めるかで迷わなくなる。暦の区切りは、予定を立てる側にとってもよくできた道具だと感じます。
神の占いでは、土用のような季節の区切りも立春を起点とする同じ暦の規約で計算しています。四立の日付が決まれば土用の入りも自動的に決まるので、年ごとに手で調べ直す必要はありません。
踊り場は、のぼるのをやめる場所ではなく、向きを変えるための場所です。この18日間をどう使うかは人それぞれですが、次の季節に何を持っていくかを一度だけ考える時間にすると、区切りとして働いてくれます。
よくある質問
2026年の秋の土用はいつからいつまでですか?
10月20日から11月6日までです。翌日の11月7日が立冬にあたるため、そこから約18日さかのぼった日が入り口になります。土用の最終日は秋の最後の一日という位置づけで、明けた翌日から暦の上の冬が始まります。
土用は夏だけではないのですか?
年に4回あります。立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前におよそ18日間ずつ置かれていて、うなぎを食べる習慣が広まった夏の土用がとくに知られているだけです。2026年なら1月・4月・7月・10月に入り口があります。
土用の期間に引っ越しをしても大丈夫ですか?
避ける慣習はありますが、吉凶が決まっているわけではなく伝承として受け継がれてきた目安です。日程を動かせない事情のほうが多いので、期間を外すことにこだわるより、荷造りや手続きの余裕を多めに取るほうが実際的です。
土用の間日はどうやって調べますか?
その日の十二支で決まり、どの支が間日になるかは春夏秋冬の土用ごとに違います。暦や日めくりに記載されていることが多いので、日取りを気にするなら該当期間のカレンダーで確認するのが確実です。土いじりを避ける対象から外す日として扱われます。
土用の丑の日はどうやって決まりますか?
夏の土用の期間中で、日の十二支が丑にあたる日を指します。十二支は12日で一巡するので、18日間の土用には丑の日が1回か2回入ります。2回ある年は後のほうを二の丑と呼び、どちらも同じ扱いです。
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