振り返りを自己採点で終わらせない

この記事の結論
一日の反省から自分の点数を出す代わりに、次に確かめたい問いを一つ作る方法です。
カバー写真:質問や振り返りをノートに整理するイメージ写真。記事中の鑑定者や相談者を撮影したものではありません。 写真:RDNE Stock project/Pexels License。表示:配信元の幅1600px版。表示枠のみCSSでトリミング。写真内容の合成なし。
一日の反省から自分の点数を出す代わりに、次に確かめたい問いを一つ作る方法です。
反省が次につながらないとき
夜に「今日はだめだった」と書いても、明日のどこを変えればよいかまではわかりません。逆に「よくできた」で終えると、うまくいった条件を持ち帰れないことがあります。振り返りの出口を点数から問いへ変えると、一日を裁く作業から、次の手順を考える作業へ移せます。最初に「できなかった」「無駄だった」といった評価語を一つ選び、それが指している出来事へ書き換えます。「午前中に資料を開けなかった」「待ち時間に必要な連絡先を調べていなかった」のようにします。理由を一つに決めつけず、まず場面をはっきりさせます。
提出が遅れた日の問い
報告書の提出が夕方にずれた真央さんは、「要領が悪い」と書きかけました。作業をたどると、前の週の数字の保存先を探すために何度も中断していました。そこで問いを「次は作業前に使う表をそろえると、途中で探す回数が減るか」に変えます。これは「どうすれば有能になれるか」より狭く、来週に確かめられます。問いの横に、月曜の始業時に十分だけ資料を集める予定を書きました。結果が変わらなくても、別の中断が多かったのか、資料自体が足りなかったのか、次の検討に使える違いが残ります。

一度に問うのは一つだけ
振り返りが丁寧な人ほど、改善点を五つ、六つと並べがちです。しかし、翌日に全部を試そうとすると、覚えておく負担も増えます。「一番頻繁に起きた」「次に試しやすい」のどちらかで一つ選びます。大きな問題を全部解決する順序でなくても構いません。また、「なぜ私はいつもこうなのか」という問いは、過去全体を探す形になりやすいため、「どの場面で止まったか」「何があれば次へ進めたか」と場所や条件を含めます。答えを今日出せないなら、観察する場面を決めて閉じます。夜のうちに考え尽くす必要はありません。
答えが出なかった記録を使う
翌週、真央さんの中断は減りましたが、提出時刻は同じでした。後半の確認依頼に時間がかかったからです。最初の工夫を失敗と捨てず、「資料探しには役立った。確認待ちには別の相談が必要」と分けます。一つの問いが扱える範囲を確かめた記録になります。週末には、正解の数ではなく、使い続けたい工夫を一つ選びます。答えが曖昧な問いは、期限を延ばすか、もっと小さく直します。振り返り帳が毎日の判決文にならず、自分の暮らしに合う方法を試していく手帳になることが、この書き方の目指すところです。
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